ナショナルチームの選手として高校時代のほとんどをロシアとトレセン(東京都北区)で過ごした彼女も、オフの日は音楽やAKBが大好きな女子高校生。そんな彼女に、新体操を始めたきっかけや魅力について、ロンドンオリンピック出場にあたっての心境など、新体操にかけるアツイ思いをうかがってきました。
フェアリージャパンの選手として
ロンドン五輪 新体操 フェアリージャパンの代表選手に選出された三浦さんですが、新体操をはじめたきっかけは。
5才の時に、何か習い事をしようという事で、スポーツとか、踊る事とか、体を動かす事が大好きだったので、新体操を始めました。バレエと迷ったんですけど、手具を持って音楽に合わせて踊る新体操がいいなって思って。
新体操のどんなところに魅力を感じましたか。
好きな音楽に合わせて、好きな手具をあやつれるところです! 特に個人競技は、自分の好きな案でできるので最高です。
曲も自分で選べるんですね。
はい。歌詞のある歌はダメだんですけど、それ以外はOKで、私は ”医龍” というドラマのサウンドトラックだった、「ブルードラゴン」って曲が好きで、初めての強化合宿の時に、先生にその曲で踊りたいってお願いして、編曲してもらいました。
三浦さんは藤村女子高校 新体操部の部員ですが、中学3年生の時に日本代表選手に選ばれてからは、世界を転戦しつつ、学校に通うのは大変だったんじゃないですか。
高校のほとんどを、赤羽(東京都北区)にあるトレセンか、新体操の本場ロシアで練習している事が多くて、帰国して次の日にテストとか・・・(笑)。 だからロシアでも自習してました。
ロシアで練習するって、どんな感じなんですか。
ロシアは、団体でも個人でもトップで、新体操と言えばロシアってくらいトップ選手ばかりなので、見て学ぶことも多いですし、一緒に練習するだけで上手になった気がするんです。
ライバルとか尊敬している人はいますか。
時と場合によって変わりますけど、私は団体競技をやっていることが多いので、全員がライバルです。でも一番のライバルは自分だって考えてます。どんな時も自分に勝って強くならないと、チームでも勝ち上がって行けないので。
だから、尊敬しているのは、同じ新体操の大貫友梨亜さんです。選手としても人間性も、憧れの先輩です!
時には自分に負けそうな時もありますか。
あります。練習がつらくて、きつくて、逃げ出したいって思った事もあるんですけど、たくさんの人が応援してくれているのを感じてたので、がんばらないとって。
がんばれる理由って何ですか。
一回前の北京五輪の選抜チームを見て、私も五輪に出たいな! って。それからは、ただの憧れじゃなくて、出られるための努力を今まで以上にするようになりました。
ロンドンオリンピックに出場して
今までで一番印象深い思い出は何ですか。
やっぱりオリンピックですね。特に本番の演技が終わった瞬間は、今まで2年10ヶ月の思いがあふれてきました。
オリンピック代表に選ばれた時はどんな気持ちでしたか。
出場できるって決まった時は夢のようで信じられなかったです。でも日本を代表して行けるのは新体操をやっている人の中で、たったの6人なので、責任をすごく感じました。
本番まで、そして本番後はどんな気持ちでしたか。
試合会場に入る前までは緊張感がすごかったんですけど、試合中は緊張を忘れるくらい演技に集中してました。試合後は、さっき話たとおりで、終わったーって感じでした(笑)。
今回のテーマが ” 部活の選び方、楽しみ方 ” なんですが。
自分の挑戦してみたい事が自分に合っているのかどうか、仮入部して決めるのが重要だと思います。でも一番大切なのは、それが好きかどうかという事。好きだから、つらいこととかも努力できて、楽しめるんだと思います。
最後に今後の目標と将来の夢を教えて下さい。
次のユニバーシアードに出場する事です。日本から出場できるのが1チームしかないので、たくさんの人の力を借りつつ、精一杯演技して、勝ち抜きたいです。
ありがとうございました。