ホッケーの魅力を伝えるために
中2でホッケーを始めたそうですが、それまでは。
小3の時からゴルフをやっていました。最初は父と一緒に打ちっぱなしに行くのが楽しくて、ボールがクラブに当たり飛んでいく快感が気持ちよく、もっと上手になりたいと思って中2まではゴルフスクールで活動していました。
5年間続けていたゴルフからホッケーを始めたきっかけは。
始めは、めずらしいスポーツだな!?というだけだったので、ゴルフを中心にホッケーを少しだけやってみようと思って始めたんですが、始めて見るととても激しいスポーツで、元来体を動かすのが好きな私はすぐにホッケーの虜になりました。
そこからホッケーのどんなところにはまっていきましたか。
ゴルフと似ているんですが、打った時の快感です。それにボールスピードが速いところも楽しいですね。そして日本ではめずらしいスポーツだったり、みんなでプレーする団体競技というところにはまっていきました。
ゴルフとホッケーを両立させたんですか。
最初は中学生の間だけやってみようという軽い気持ちだったんですが、私がホッケーを始めた羽衣学園中学校は強豪校で、なかなかゴルフと両立ができるような環境ではありませんでした。そしていざ始めてみると中高一貫校ということもあり、中学の仲間が全員高校でも続ける雰囲気だったので、私もその流れで今でもホッケー一筋で活動しています。
どんな時が一番楽しいですか。
フォワードなので、得点を決めたときが楽しいですね!
ホッケーを続けてきた中で一番の思い出というと。
リオ五輪の舞台で試合に出場したことです。自分たちの声が聞こえないくらい満員のスタジアムでプレーをしたことで、オリンピックなんだなって実感しました。
練習では何か思い出はありますか。
思い出というかやはり練習はキツイです。ホッケーはサッカー同様走ることが多いスポーツなので、練習メニューも走り込みが中心になります。やっているときは正直しんどいんですけど、試合に勝った時はその分嬉しさも倍増するので、練習というと良くも悪くも走り込みが思い出になります。
ところで中高生時代というと多感な時期ですが、ホッケー以外に興味を持って活動していたことはありますか。
ホッケー一筋でした。ホッケー以外何をやっていたか記憶が無いくらい、オフがあったのかも覚えていないくらいだったので、他に興味がわいたりする余裕は無かったです(笑)。
河村選手は中高大、そして日本代表でホッケーを経験していますが、それぞれの練習内容にどんな違いがありますか。
練習量としては高校が一番ハードで、とりあえず何も考え
ずに量をこなす感じでした。でも大学になると練習時間も短くなり、量より質が求められるようになるのでかなり頭を使います。 それにチームとしての練習は指導してもらいますが、個々のスキ ルアップを図るための練習は自分で行わなくてはならないので、先輩のプレーを観察したり、映像を通し研究して学んでいます。そして日本代表チームでは、個々のスキルが高い選手が集まるの で、戦術中心の練習になります。
河村選手の強味というと。
負けず嫌いなメンタルと、強引にでも前に行くプレースタイルが強味だと思います。でも、リオ五輪を経験したことで強引なだけでは世界で通用しないということが分かったので、余裕をもって状況判断ができるような選手を目指しています。
強くなるためには厳しい練習が伴いますが、どんな気持ちで乗り越えていますか。
その時その時で目標があると思うんです。高校生はインターハイ、大学生はインカレ、例えば代表選考の練習では代表になるためにそこにいるので、キツイ練習の時こそ絶対に代表になるぞ!という気持ちで乗り越えています。
ちなみに高校時代、ホッケー以外ではどんな女子高生でしたか。
勉強をしっかりやっていた女子高生でした。赤点を取ると部活ができなくなる学校だったので、やるならしっかりやろう!という意識はいつも持っていました。
大学生になり、オフの日はどのように過ごしていますか。
最近は海外遠征なども多いので、映画鑑賞をしながら英語を勉強して過ごしています。
試合で勝つために取り組んでいることはありますか。
自主練を大切にしています。今自分に足りない部分は何かを考え、様々なシーンを想定しシュートやドリブルの練習を中心に行っています。またウエイトトレーニングも取り組んでいます。
今号のテーマが、「見せる・観せる・魅せる」なんですが、河村選手にとっての「みせる」を教えてください。
私のみせるは「魅せる」です。ホッケーはまだまだ知られていない競技なので、1人でも多くの人にホッケーの魅力を知ってもらえるような選手になりたいです。
今後の目標を教えて下さい。
東京オリンピックでのメダル獲得が一番の目標です。
最後に中高生に向けてアツいメッセージをお願いいたします。
目標に向かってあきらめないことが大切です!
ありがとうございました。