インカレ団体優勝!
体操競技を始めたきっかけを教えてください。
母が体操をやっていたこともあり、小1のとき、家の近くにある体操教室に通い始めたのがきっかけです。最初は学童コースだったので前回り程度のお遊びだったんですけど、小3から選手コースに移り本格的に始めました。
体操競技のどんなところにはまりましたか。
最初は単に体を動かすことが好きでやっていたんですが、新しい技が出来るようになることが楽しくてはまっていきました。一番最初にできた技は確か、鉄棒のけ上がり。バク転とかも出来るようになって、小学校でもたまに披露していました。
中高生時代の思い出というと。
高2のときに出場したインターハイで全国3位になったことです。体操をはじめてからそれまではまったく結果が出ていなかったので、努力が報われることを自覚しました。
中高生時代というと多感な時期ですが、体操以外に興味を持って活動していたことなどはありますか。
カラオケですね。歌うのも好きだし、人が歌っているのを聴くのも好き。ぼくは何でも歌うんです。オリンピックの主題歌なんかも歌います(笑)。歌手で好きなのは清水翔太さん。いい声ですよね。高校時代は体操部の仲間とよく一緒に行って盛り上がっていました。
ちなみに、高校時代はどんな男の子だったんですか。
人生を体操にかけるしかないと覚悟していた高校生でした。『オリンピックで団体金メダル』。体操を始めたことからずっと変わらずに持っている夢なんですけど、中1まではいつ辞めてもい いと思いながらやっていたんです。でも中3になって、いよいよ高校受験を意識してくるようになると、あれ?まずいぞ!って(笑)。それをきっかけに本腰を入れるようになりました。
まだ結果が出ていないときからも、オリンピックで金メダルを獲るという目標を持っていたんですね。
言うことって大切だと思うので、結果が伴わなかったときからずっと親にはメダリスト宣言をしていました。
現在、順天堂大学体操競技部でキャプテンを務める早坂選手ですが、高校と大学で練習量など何か違いはありますか。
一般的に高校の部活動というと、先生が考えたメニューを受け身で取り組むことが多いと思うのですが、大学では自主性を持ち、自分の頭で考えて練習に取り組むようになるところが一番の違いだと思います。ぼくの場合は、通っていた市立船橋高校が大学に近い練習スタイルだったので、その部分での違いは感じなかったのですが、生活環境の変化、特に寮生活を通して一人でなんでもやらなくてはならないところに戸惑いを感じ、慣れるまでに時間がかかりました。
上手になるためには厳しい練習がともないますよね。
中学生のときはコーチがとても厳しかったので、いつ辞めてもいいと思いながらやっていました。あるとき、友達とも遊べないし、親に辞めてもいい? って聞くと「辞めてもいいけど塾 に行かせるよ」って言われて、それはもっとイヤだなって(笑)。 塾に行きたくないというモチベーションで厳しい練習と向き合っていたのが中学時代です。高校からは心から体操が楽しいと思って取り組んでいるので、つらいと感じたことはないです。上手になるために必要なのは、厳しい練習ではなくて、主体性をもって日々取り組んでいく練習が大切だと思っています。
試合で勝つために工夫していることはありますか。
団体戦ではチームの盛り上がりが大切なので、練習のときから大きな声で仲間と良い雰囲気を作ることを意識しています。
ところで、早坂選手の強みはどんなところですか。
空中感覚がわりと優れているところだと思います。でも白井健三選手はものすごく優れているので、得意なゆかではいつ も2位なんです。
オフはどのように過ごして気分転換していますか。
アラームをかけないで、もう眠れないというところまで寝 ています。それから大好きなラーメンを食べに行きます。
「アツさをアピール!」が今号のテーマなのですが。早坂選 手の今年の夏にかけるアツさを教えてください。
順天堂大学体操競技部のキャプテンとして、そして大学最後の年になるので、夏に行われるインカレでは絶対に団体戦 で優勝を果たします!
今後の目標を教えて下さい。
まずは出場できるようになることなんですが、2020年東京オリンピックで団体金メダルを獲ることです。どんな状況になろうとも、絶対にくらいついて成し遂げたいです。
最後に部活に励む中高生にメッセージをお願いいたします。
今を楽しんで生きているかということが、人生において大事だと思います。どんな分野でも、自分の好きな事を精一杯やってほしいです!
ありがとうございました。