柔道界期待の星☆無敵のイケメン!
いい身体してますね!
小2のときから消防士である父と一緒にトレーニングをしていました。主に体幹を鍛えるトレーニングが中心で、まず走って、チューブを引いて、メディシンボールを使って。ただ体を鍛えるのではなく、柔道で使える筋肉をつくれていたと思います。今の自分の柔道のスタイルがあるのは、そのときのトレーニングがあったからです。
阿部選手が柔道を始めたのは、6歳の時にテレビでみたことがきっかけなんですよね。
はい。でも、当時は道場に行くたびに、とにかくこわくて泣いていた記憶しかありません。多分、体の大きい大人の人たちに圧倒されていたんだと思います。
一日の練習量はどれくらいですか。
中学の3年間が一番練習量が多く、1日6時間ぐらい。朝から走って、寝技、立ち技と一通りの技を行う練習が一番しんどかったです。
中高生の頃というと、けっこう多感な時期ですが、柔道以外に興味を持ったことはありますか。
ずっと柔道ばかりで、他のことに興味を持つ時間も無くて、年に数回のオフに友達と遊びに行くのが唯一の気分転換でした。でも、どんなに練習がハードでも、学校や部活では常に元気なタイプだったので、あまりストレスは溜まらないんですよ(笑)。
そんな中、柔道のどんなところが楽しくて続けていますか。
勝った時の嬉しさや一本をとったときの気持ち良さが忘れられなくて、それがクセになっているからですね(笑)。
阿部選手は「一本」にこだわっているんですよね。
決まったときに一番嬉しいしすごく気持ちいい。そして、観ている人も興奮するし、強さも伝わると思うので、常に一本で勝つという気持ちで試合に臨んでいます。
中高生時代、一番印象に残っている思い出は何ですか。
中2のとき、全国中学校体育大会で、初出場で優勝できたことです。それがとても嬉しかったので、自分に自信がついて成長できたと思います。
そのときから将来も柔道を続けていこうと決めたんですか。
柔道しかやってこなかったので、高校生の頃からはもう柔道しかないなと思っていました。夢を叶えたいという気持ちもあるし、一生柔道に関わっていたいなと。それに勉強も好きじゃなく、あんまりやってこなかったので・・・(笑)。
自分は自分で追い込む
数ある大学がある中で、日体大に進学した理由は。
軽量級に強い選手がたくさんいることや、東京という今までと違う環境でまたゼロからスタートしたいなという想いで決めました。そして自分に足りないところをアドバイス頂ける先生や、実業団の方も練習に来てくださったりと、今まで以上に強くなれる環境だと感じたからです。
大学に入学してから、高校時代と変わったことはありますか。
高3のときは何か物足りなさを感じることもあり、出稽古に行く回数も多かったんですが、大学では、世界を見すえたレベルの高い環境で柔道ができているので、さらに強くなれる練習ができていることを実感し充実しています。
試合で勝つ為に、試合中や練習などで工夫していることは。
試合で得た自分の反省点を練習ですぐに直していくこと。ただがむしゃらに練習するだけではなく、一つ一つの練習に課題を持って取り組んでいます。
上達するためには、厳しい練習がつきものですが、上手に向き合うコツはありますか。
サボろうと思ったらいつでもサボれますよ。でも勝ちたいという想いが強いから、そのために練習で努力をしなければいけない。その気持ちのおかげで、気付いたら自分自身で厳しい練習をし、自分で自分を追い込んでいます。徹底的に。
なぜそこまで頑張れるのでしょうか。
小さい頃からの夢である大好きな柔道でオリンピックで優勝することや、両親をはじめ、自分を応援して下さる方々に、試合に勝つことで感謝の気持ちを示したいからだと思います。
今号のテーマ「あなたが経験した夏合宿の地獄メニューを教えて下さい」ですが、阿部選手が経験した地獄メニューというと(笑)。
高校の冬合宿で、ストーブをつけ、ドアや窓を閉め切り、熱気でサウナ状態になった道場で立ち技を行うメニューです。自分を追い込むための練習なんですが、夏合宿の地獄メニューよりもきつかった記憶があります。
大学生になってから新しく挑戦している技はありますか。
新しい技ではありませんが、寝技の強化と、苦手とする逆技をもっと覚えなければいけないなと思っているので、その練習は常に心掛けて取り組んでいます。
得意技は。
背負い投げです。接近戦だと背負い投げがしづらいのですが、大腰のイメージで、間合いをとった状態でも、接近戦でも、どんな相手でも対応できる強い選手を目指しています。
オフの過ごし方や、お気に入りの気分転換方法はありますか。
買い物にいくことが好きです。東京は人が多く、スケールの大きさも桁違いで栄えているなと思います!
阿部選手が、こんな人が好き! と思う理想のタイプはありますか?
めっちゃ好き!って人がまだ見つかっていないんですよ(笑)。でも見た目は、キレイよりカワイイ人、性格は、自分を支えてくれる人がタイプですね。手料理など、色々な部分で後押しして応援してくれる人がいいです。
今後の目標と夢を教えて下さい。
まず、今年開催される国際試合で優勝すること。さらに、講道館杯、グランドスラム東京、選抜、そして世界選手権と、全ての大会で優勝することが目標です。
最後に部活に励む中高生にメッセージをお願いいたします。
自分で目標をしっかりもって、ポイントを決めておくことが大事だと思います。この大会、次の大会と目標を立てて、一つ一つクリアしていくことを大切に努力し続けてください!
ありがとうございました。