YELL 部活応援プロジェクト [エール]

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2007年5月~2018年3月、日本を代表するトップアスリートのインタビューはこちら!

成澤 廣修

バスケットボール : 文京区長

「文(ふみ)の京(みやこ)」と書いて文京区。その名のとおり、おおくの文人たちがこの地に生まれ、また暮らしていました。夏目漱石は、英国留学後は駒込千駄木に住みました。森鴎外は明治25年から団子坂上に面した家に住んでいました。樋口一葉も24年の短い一生のなか、10年を文京ですごし、ここで生涯を終えました。そのほか、多くの文人たちが集う地域として知られています。
また、「坂のまち」ともいわれています。文京の標高は8mから約30mまであります。谷と高台が織りなす坂道は、名前があるものだけでも110以上といわれています。中でも有名なのが、猫又坂、団子坂、播磨坂、胸突坂などでしょうか。
梅、さくら、つつじ、あじさい、菊、という色鮮やかな花が季節ごとに楽しめる、「五大花祭り」も有名です。わざわざ遠くから来る方も少なくありません。
そして誰もが知っている「東京ドーム」や「湯島天満宮」、「東京大学赤門」などがあります。長い歴史によって培われた文化と、みんなで楽しめる施設とが共に位置するまち、それが文京区です。
ということで今回の「いつも心に”部活道” ~先輩からのメッセージ~」は、成澤廣修文京区長です。今回も「部活」というキーワードで、中高生に向けて色々なお話をお伺いいたしました。

1.成澤廣修文京区長の”部活道”

はじめまして。今日はよろしくおねがいいたします。成澤区長は、中学生の時に何か部活はされていたのですか。

私は九段にあります暁星学園という私学に通っていたのですが、父が法政大学の体育会のバスケットボール部の監督だったこともあり、半強制的にバスケットボール部に入部しました。中学一年生の時に部活動入部希望調書という紙を学校に提出するのですが、親に渡したら、第一希望にしっかりとした字で”バスケット部”と書かれていました。私は「やっぱりそうか!!」って思いましたね。(笑)
私は運動神経があまり良い方ではないのですが、体を動かしていた方が良いと思ったので、中学1年生から高校3年生までバスケットボール続けました。しかし6年間ずっと補欠でした・・・(笑)

成澤廣修

練習はきつかったですか?

バスケットボール部はそんなに強くなかったのですが、週3回の練習で、うさぎ跳びやサーキットトレーニングをやっていました。当時はまだうさぎ跳びがヒザに悪いという事が分かっていなかったので、先輩に結構しごかれていました。

成澤廣修

新聞部にも所属していたそうですが・・・

新聞部が部員がいなくてつぶれそうだと聞いていたので、当初はバスケ部と新聞部を掛け持ちしていたのですが、途中から、部活動にはどれか一つしか所属できないという決まりに変更になったので、バスケットボール部だけになりました。

成澤廣修

部活動をするという事は中高生にとって大切でしょうか?

大切だと思います。特に運動部は先輩後輩の人間関係で学ぶ部分も大きいですし、私の場合はバスケットボール部だったので、体育館への出入りの際に、礼をしてから入り、礼をしてから出るなどの礼儀の基本を学んだと思います。学校の授業は学問を学びますが、それ以外の大切な部分を学ぶには、部活動を通して学ぶ部分は大きいです。
私は6年間万年補欠だったので、プレーイングマネージャーだったんです。(笑) 補欠なので試合にも出ますが、ボールを新しく購入したり、ユニフォームを新しくするなど、マネージャーとしての仕事も多くしていました。例えばボールを購入するにしても、私の父を通して購入すると、同じ予算で10個買えるところが15個買えたりするんですよ。(笑)

成澤廣修

敏腕マネージャーですね。(笑)

世の中には裏があるんだって、学びました。(笑)
それと、6年間同じ部活動で過ごした仲間とは一生の付き合いになりますよね。顧問の先生との年賀状のやりとりもずっと続いていますし、5学年上から5学年下までの先輩後輩関係があるので、卒業後も色々な形で会っています。
区長選挙に出たときも、「区長選挙に出ている成澤って、あの成澤か?」って連絡があったりしましたし、部活動のつながりは、人間のつながりなので、絶対にやっておいたほうが良いと思います。

成澤廣修

2.若干25才2ヶ月で初出馬!!

なぜ、区議になられたんですか?

中学2年生の頃、世の中はバブルに向かっていて、私が住んでいる本郷3丁目も地上げが進んできたんです。私は祖母といっしょに住んでいたので、近所のおばあちゃん、おじいちゃんがよく遊びに来ていたのですが、地上げの影響で千葉や埼玉に引っ越してしまうんです。でも長年住んだ土地から友達もいない知らない土地に引っ越してしまうと、環境の変化のせいか2、3年で亡くなってしまうんで、それっておかしいよ・・・って中学生の私は社会に対して疑問を持ち、将来はマスコミか政治の世界に就きたいと思うようになっていました。
大学でも政治学科に進み、大学3年生の時に教授の紹介で参議院議員の秘書・書生になり勉強させていただきました。そして卒業して都議選などのお手伝いをしながら、25才になった2ヵ月後の4月に行なわれた区議会議員選挙に立候補しました。
今振り返るとかなり無謀だったと思うのですが、当選したので、それがこの政治で活動し始めたきっかけでした。親が議員だったという事でもないので、完全なゼロベースだったので、例え落選しても若いからつぶしがきくと思っていたのだと思います。

成澤廣修

わたしも様々な分野で活躍している方々にインタビューをさせていただいているのですが、みな共通するのが、”自分は出来る”と信じて疑っていないんです。”出来無い”ことは考えていないです。

やらない理由を積み重ねていったら、会社も作れないだろうし、政治の世界にも入れないだろうし、全てに言えることだと思います。
自分の夢は、自分が自分で動き始めないと何も変わらないし、始まりません。なかなか出来ないことかもしれませんが、チャレンジなくして成功は無いことは確かです。若いうちは失敗したっていいと思うので、全力で夢をおいかけてほしいですね。

成澤廣修

国政へ進出する事も視野にいれているのですか?

政治の世界の一般的な考えとして、国、都道府県、区市町村を上中下で考えると、区(市)議会から始めた人も、いずれは国会議員を目指すという縦社会で考えるのが一般的なんですが、私の政治家を目指した原点は、地上げへの反発だったので、なるなら区長になりたい!!! という考えは区議に初当選した頃から変わっていません。今後、国会議員になるチャンスがあったとしても、私は区長として、自分の愛するこの文京区を良くしていきたいと思っているので、国政への進出は考えていません。

成澤廣修

3.中高生へのメッセージ

部活の先輩として中高生へメッセージをお願いします。

頭で考えずに、とにかく一生懸命やってみてから理屈を考える。受験の為にやめるのは仕方ありませんが、一度決めて始めた部活を途中でやめてはダメです。最後までやりぬいた先に絶対に得るものはありますから。

成澤廣修

文京区の施設や企画などで、中高生に参加してほしいイベントなどはありますか?

今サッカーが熱い中、文京区の中学校でサッカー部があるのが文京区立第三中学校にしかありません。そこで、文京区にあります日本サッカー協会から無料でコーチを派遣していただき、”Bヴィレッジ”という中学生向けのサッカークラブをやっていて、大会に参加しています。
現在、どこの自治体でも子どもの数が減少しているので、文京区では、このような前向きな対応をしています。
その他にも、JFAこころのプロジェクト”夢先生”として、Jリーガーや、様々な分野のアスリートが、自分がどうしてこういう生き方をしているのかなど、子どもたちに夢と希望を伝えています。一般的な講演と違うのは、1時間の講演の為に事前ミーティングを3回位行なってからやっているというところなんです。また、生徒が書いたアンケートを夢先生に送るという完結した形でおこなっています。
また読売巨人軍とも日本サッカー協会同様、相互協力協定を結んでいますので、ジャイアンツアカデミーという少年野球教室を開催していただいたり、ジャイアンツの選手が各小学校にランチミーティングとして、お昼の給食の時間に来てくれるんです。高橋由伸選手などが前掛けや帽子を被って給食当番をしてくれたりもします。

成澤廣修

文京区のこどもたちは幸せですね!!

文京区は歴史的な建造物や、医療、教育が多く集まっています。昨年、週間ダイヤモンドという雑誌で”全国805都市ランキング 安心して住める街”で1位になりました。1位になった理由としては、教育、医療、安全なんです。文京区にはJRの駅がひとつもないんです。巨大な繁華街が少ないので、犯罪が起きにくいのだと思います。

成澤廣修

今後の文京区の魅力をお願いします。

これからは都市型観光の拠点として、文京区を再発見して頂きたいと思っております。また、住んでいる人達にはより住みやすく、これから文京区に引っ越してこられる方にも、魅力を感じていただけるような区政をしていこうと思っております。
子育て支援や、高齢者になっても安心して住んでいただける政策を充実させ、”選ばれる自治体”を目指します。

成澤廣修

これからも文京区民から長く愛される区長としてのご活躍を楽しみにしております。本日はお忙しい中、ありがとうございました。

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