YELL 部活応援プロジェクト [エール]

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2007年5月~2018年3月、日本を代表するトップアスリートのインタビューはこちら!

上野 由岐子

ソフトボール : ルネサスエレクトロニクス高崎

ソフトボール日本代表のエースとして、2004年アテネオリンピックで銅メダル、2008年北京オリンピックで金メダルに輝いた、ルネサスエレクトロニクス・上野由岐子選手に、自身の中高生時代のエピソードと、現在の中高生に向けてメッセージを頂いてきました。

ソフトボールをはじめたきっかけと中高時代の上野選手

小学校3年生からソフトボールを始めたそうですが、きっかけは何でしょうか。

最初は友達に誘われたのがきっかけです。わたしの地元福岡では、野球よりソフトボールが盛んだったんです。父親もやっていたので、私もソフトボールを始めることに対しては、素直に受け入れていて、むしろやってみたい! チャンスだ! という気持ちでした。

上野 由岐子

それまでは特にスポーツはしていなかったんですか。

ちびっこマラソンに参加したり、たまに走る程度でした。

上野 由岐子

中高時代の部活の思い出を聞かせてください。

10年の前ですからね…(笑)。大会での思い出というより、毎日の練習のなかでの仲間との思い出が強いです。部活のチームメイトって一番一緒にいる時間が長いですから、今でもずっと心でつながっている気がします。

上野 由岐子

部活を辞めたいと思ったことはありますか。

高校生の時にありました。ソフトボールをやっている意味がわからなくなってしまって、でも自分には夢があったので、こんな事であきらめられないと思って続けていました。

上野 由岐子

夢ですか。

はい。オリンピックに出たいという夢です。

上野 由岐子

一日どれくらい練習していたんですか。

毎日授業が終わってから、19時、20時くらい、校門が閉まるまで練習していました。

上野 由岐子

夢や目標に向かって日々練習を積み重ねる中で、つらい練習を乗り越えるコツはありますか。

体調や調子の良い日や、悪い日があるので、日々全力でやるのは難しいですけど、練習では常に手を抜かないようにしようと思ってやってました。つらくてこれ以上走れない、止まりたいと思う時も、絶対に手を抜かないで最後までやり抜こうと思ってました。だから、がんばれるコツがあるとしたら、「全力でやる」より「手を抜かないでやる」ということだと思います。

上野 由岐子

上野選手もつらいと思うことがあるんですね(笑)。

ありますよ(笑)。でも自分は一番になりたい気持ちが人一倍強いので、人がつらそうな練習も、自分はつらそうなところを見せたくないし、つらいときでも自分は他の人よりできるんだ! という思いでずっとやっていて、周りにも「上野はすごいな」と思わせたいという気持ちが強かったです。

上野 由岐子

部活がお休みの日は何をしていましたか。

休みはあまりなかったんですけど、練習が早く終わった日には、高校生らしくプリクラを撮りに行ったりしていました(笑)。

上野 由岐子

緊張やプレッシャーがあるからがんばれる!

高校生の頃、大ケガをしたこともあったそうですが。

ケガで練習をぬけるというのが一番嫌いでしたし、罪悪感もありました。だから多少のケガでは休まなかったです。でもどうしても休まなくてはならないときは、みんなとのコミュニケーションを大切にしていました。

上野 由岐子

自分にきびしいですね。

やっぱり一番になりたい気持ちが強かったので、人と同じだけだと上手くなれないと思って、自主練もやっていました。

上野 由岐子

試合前や試合中、緊張はしますか。

もちろんです。緊張して当たり前だと思っていますし、むしろ緊張感の無いときの方が良い結果が出ていません。緊張やプレッシャーがあるからこそがんばれるんだと思います。

上野 由岐子

上野選手の好きな言葉はありますか。

小学校の時、母に買ってもらった須永博士さんの『絶望より立つ(ひとりぼっちの愛の詩 小さな夢の詩集)』の中にある、「人に負けてもいい しかし やるべきことを やらない 自分の弱さには 絶対 負けたくない」という詩が好きです。

上野 由岐子

部活動って中高生にとって大切だと思いますか。

部活という好きな事を通じて出会った「縁」は、卒業してもずっとつながっています。きつい練習を乗り越えた仲間だからこそ信頼できるし、相談もできる、困ったときも助けてくれます。私にとって部活はそういう大切な存在です。

上野 由岐子

部活を通して学んだ経験は自分を成長させますね。

中学の時はただただ部活が楽しくて、練習はきつかったけど、チームメイトと一緒に花火を見に行ったりして、でも高校のときはケガもあって自分自身のソフトボールに対する思いも変わりました。でもこんないろいろな気持ちがあって、これからもソフトボールを続けていけたらいいなと思っています。

上野 由岐子

最後に、中高生へのメッセージをお願いします。

部活の仲間を大切にして、試合に勝つための練習をして、1センチ先へ自分の気持ちも体も成長できるように、全力でがんばってください。応援しています!!

上野 由岐子

ありがとうございました。

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