高校時代は、ラグビー部のマネージャー
大学からチアダンスを始めたそうですが、高校時代は何部だったんですか。
ラグビー部のマネージャーでした。
なぜラグビー部のマネジャーを?
ラグビーって男の世界じゃないですか。だから女子の私はマネージャーとしてサポートすることで、チームの一員として勝利を分かち合えたりできるのが嬉しかったですね。
部活の思い出というと何ですか。
嬉しかったのはチームが勝利した時、コーチに「マネージャーも部員の一員だ!」って言葉をかけてもらったことです。つらかったことはいっぱいあって、すぐに破けるダミー(タックル練習で使う道具)を太い針で何度も直したり、やたら砂まみれになってヤカン持って行ったり、男の世界なので入り込めないところもありましたけど、楽しかったです(笑)。
部活以外の高校生活はどんな感じでしたか。
ダンスがずっと好きだったので、ラグビー部のマネージャーをしつつ、ダンススクールに通ったりしてストリート系のダンスを習ってました。13歳のときに新体操をやりはじめたのをきっかけに、少しずついろいろなダンスをやってました。
その頃、将来の夢はありましたか。
ラグビー部のマネージャーやって、友達と楽しくわいわいエンジョイしてましたけど、その頃はチアダンスのことは知らなかったですし、はっきりした夢はありませんでした。でも将来的に自分は人に感動を与えられるようなことをやりたいっていうのはありましたけど、ただ漠然としてましたね。
ダンスが好きならチアダンス!
チアダンスをはじめたきっかけを教えてください。
大学に入って最初の2、3ヶ月はいかにも大学生っていうキャンパスライフを楽しんでいて、サークルに入ったり、友達と遊んだりしてたんですけど、ダンスドリルチーム ”ジュリアス” っていうチームがあって、高校時代からの友達の誘われて見に行ったのがきっかけです。自分も ”ダンスが好き” という軽いノリで行ったんですけど、ちょうど11月の大会に向けて練習をしていて、はじめてチアダンスを見て衝撃を受けました。ポンポン持って激しく踊って、チームのみんなで動きがそろってて、いろいろなダンスジャンルが入ってる。私はその場ですぐに入部しました。
チアリーディングとチアダンスの違いを教えてください。
わかりやすくいうと、人を乗せたり飛ばしたりするアクロバット要素があるものが、チアリーディングで、アクロバットが禁止なのが、チアダンスです。チアダンスは、基本的にはポンポンを持って、ジャズ、ヒップホップ、ラインダンスの要素をおりまぜて2分半以内で演技をするので、ダンスが好きならチアダンスですね!
チアダンスの魅力は。
自分たちが元気になれて、人にも勇気や元気や感動を与えることができるのが、チアダンスの魅力です。
全員そろって2分半全力でチアダンスを演技し続けるには、たくさん練習を積み重ねますよね。華やかな裏にとてつもない努力の日々を感じますが。
練習はきびしいですね。でもチアダンスは本当に楽しいし、常に仲間と一緒なので辞めたいとは思わなかったです。
全員そろった演技を披露するチアダンスの試合って、かなり緊張すると思うんですけど。
試合前はかなり緊張してる人が多いですね。黙り込んじゃったりとか。そういうときはお互いに背中叩きあたり、手を握ったりして緊張をやわらげています。
継続は力なり
チアダンスで大切にしていることは何ですか。
2つあります。 “ 継続は力なり “ ベタですけど。もう1つは、ケセラセラ。なんとかなるよみたいな、ポジティブスピリッツです。チアスピリッツ、ポジティブスピリッツ、ボランティアスピリッツの三本柱は、生きていく上でも大事かなと思っています。
2007年に全米チアダンス選手権でキャプテンとして参戦して優勝されたそうですが。
Team ACUVUEという、日本チアダンス協会で結成したオールスターチームで、チアダンスの普及という目的も込めて活動していました。優勝出来たのは、チームワークとメンバーの強い想いが一つになったからだと思います。そして支えてくれて、応援してくれた方たちへの感謝の気持ちは今でも変わりません。
今後の目標は。
チアダンスをもっともっと日本に広めることと、いつかオリンピック競技になったら、世界に挑戦するチームの振り付けや指導に携わりたいと思っています。個人的には、踊ることが好きなので、踊れる限りは表現者でいたいです。
最後に中高生に向けてメッセージをお願いします。
” 継続は力なり ” ですね。上を目指せば、つらいこともたくさんあるし、乗り越えなきゃいけない壁もたくさんあるけど、その先には、それを乗り越えた人だけが得ることの出来る、感動や世界があるので、自分と向き合って限界をなくしてほしいです。
ありがとうございました。