イベントは、福島県の中学生約80名が招待され、Jリーグ観戦や、サッカークリニックを体験。クリニックでは、インタビューに掲載した、石川直宏選手(FC東京)や、長谷川アーリアジャスール選手(FC東京)など、17名のJリーグ選手が福島の中学生にアツく指導。
そして来年6月に開催されるFIFAコンフェデレーションズカップ 2013の公式試合球である、アディダスの ”cafusa(カフサ) ” も初披露されました。
ミニゲームでも、この公式試合球cafusaを使用し、現役Jリーガーvs福島の中学生が対戦。会場を大いに盛り上げました。
『Jリーグ TEAM AS ONE プロジェクト all dream チャリティークリニック』
本日のイベントで、福島県の多くの中学生と練習やミニゲームを通し接してみていかがでしたか。
みんな最初は緊張していて、少し心配したんですけど、サッカーの楽しさを通して、年齢とか技術とか関係なく一緒に笑顔になれたのが良かったです。才能を持った子供も多かったですし、サッカーを続けて上を目指してほしいです。
可能性を秘めた中学生が多かったんですね。
はい。本当に可能性は無限だと思うので、もっと積極的に自己主張したり、質問したり、常に明るく笑顔で、自分の可能性を伸ばしてほしいです。
中学生とのミニゲームでは、コンフェデレーションズカップの公式球”cafusa(カフサ)”を使われましたが。
良い感じですね。今までのボールと同様に違和感なく蹴ることができました。
クラブチームで活動した中高生時代
石川選手がサッカーを始めたきっかけは。
近所でよく遊んでもらっていた仲良しのお兄さんがサッカーチームに入っていたので、一緒に連れられていったのがきっかけです。
石川選手は中学、高校とクラブチームでサッカーを続けていますが、学校の部活で活動しなかったのはなぜですか。
少しでもレベルの高いところでプレーしたかったことと、僕は体が小さかったので、技術を伸ばしながら上を目指そうと思って、マリノスユースに入って活動していました。
いろいろスポーツがある中で、なぜサッカーを。
なんでですかね(笑)。幼い頃からサッカーが大好きで、他のスポーツをやるなんて考えたこと無かったです。
中高生時代、一番嬉しかったサッカーの思い出は。
自分の憧れていたクラブチームで日々プロを目指しながらサッカーが出来る喜びと、キツいんですけど毎日大好きなサッカーが出来る事が嬉しかったです。
学校のサッカー部の同級生からサッカー部に誘われたりとかは無かったんですか(笑)。
学校のみんなは、自分がプロを目指してクラブチームでやっていることを知っていたので、変に勧誘をされることは無かったです(笑)。
その頃、学校ではどんな男の子だったんですか。
小学生の頃はとにかく目立ちたがり屋で、何でも自分が一番になりたかったんですけど、中高校時代は、一番を目指そうと思っても、勉強とか部活でそれぞれ頑張っている人たちがいて、自分はある意味、帰宅部だったので、おとなしかったと思います(笑)。
勉強は一生懸命やってましたか。
一生懸命やってましたけど、やっていたわりには・・・。
その頃、つらい練習の思い出ってありますか。
あまり走るメニューが無かったので、練習自体はきつくなかったんですけど、片付けとかがしっかり出来ていない時の罰メニューがきつかったですね。
小学6年生の時にJリーグができて
石川選手がプロサッカー選手を目指したきっかけは。
小学6年生の時にJリーグができた時です。職業としてサッカー選手という選択肢ができたので。
日本代表にも選出される石川選手ですが、プロサッカー選手になってからも様々な困難があったと思いますが、それら困難をどうやって乗り越えてきましたか。
まずは自分に負けない事です。自分の掲げた目標や理想を設定して、そこを目指す。怪我とか試合に出られない時があったとしても、そこがブレなければ、挫折することも無いし、プロなので、それが出来なければ食べていけないですからね。自分が小さい頃から憧れていた場所なので、後悔しないように出来る事は全てやります。
メンタルはいつから強くなったんですか。
生まれた時からメンタルが強い人ってなかなかいないですから、だんだん経験を積む中で強くなっていくんだと思います。練習がツライ時、「こんなところで弱音を吐くのか」って自分に言い聞かせながら乗り越えてきましたね。
サッカーを辞めたいと思ったことはありますか。
高校生の時に一度だけありました。試合に出られない日々が続いて、体もついていかない。でも自分の夢を追う気持ちが強かったので、あきらめずに続けられたと思います。
石川直宏選手のモチベーション
うまくなるためには、キツい練習とかも上手につきあっていかなくてはなりませんが、何か良い方法はありますか。
周りの人たちを見てあせるより、まずは今の自分を見て、どう自分自身とうまく付き合っていくかが大切だと思います。僕自身、先ほどお話したように、怪我をしてしまったり、試合に出られない日々もあり、挫折しそうになりました。けれど、そこであきらめなかったから、プロになれたと思っています。
石川選手にとって、モチベーションとはなんですか。
人それぞれ、僕自身も、いろいろな目標がありますけど、目標を設定する上でも日々の積み重ねが、その目標を達成する上で大切なので、常に何か課題を持って取り組むことです。そしてその課題をクリアしたとき、またモチベーションも上がるので、それの繰り返しです。
石川選手の目標は。
現役にこだわり続けて、自分にしか出来ないプレーをして試合に勝ち、見に来てくれたお客さんや、サポーターを魅了することです。そしてサッカー選手である以上、日本代表になり、さらに上を目指してプレーしていきたいと思います。
石川直宏選手から中高生へのメッセージ
最後に中高生へのメッセージをお願いします。
Jリーグを見る機会はテレビでも多くなってますし、スタジアムに直接来て、Jリーグ、そして僕のプレーを見てほしいです。国内にも素晴らしい選手がたくさんいるので、そういう選手のプレーを見て、目標にして、上を目指してチャレンジしてもらえたらと思います。
ありがとうございました。