YELL 部活応援プロジェクト [エール]

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2007年5月~2018年3月、日本を代表するトップアスリートのインタビューはこちら!

安藤 梢

女子サッカー : 1.FFC フランクフルト

今回のアスリートインタビューは、2011年 第6回FIFA女子ワールドカップで世界一に輝いた、なでしこジャパン、安藤 梢選手です。サッカーだけでなく勉強も大切に活動した高校時代のお話や、ワールドカップのお話を中心に伺ってきました。中高生へのメッセージなど、部活に入っていない中高生、部活をやろうか迷っている中高生、そして部活をやっている中高生読者必見です!!

文武両道の高校1年生が、なでしこに!

安藤選手がサッカーをはじめたきっかけは、父親の影響だったそうですが、小さい頃ってもっと女子っぽいことをしたくなかったんですか(笑)。

なんででしょう(笑)。私の姉はピアノを習ってたり、バービーが好きで、女子っぽかったんですけど、私は男の子と一緒に外でサッカーとか野球をする方が好きで、特にボールを蹴るのが大好きだったんです。

安藤 梢

なんででしょう(笑)。私の姉はピアノを習ってたり、バービーが好きで、女子っぽかったんですけど、私は男の子と一緒に外でサッカーとか野球をする方が好きで、特にボールを蹴るのが大好きだったんです。

ドリブルだったり、パスだったり、ゴールを決めた瞬間とか、サッカーの全てが好きなんだと思います。

安藤 梢

高校時代は、なんでも文武両道の女子高生だったとか。

勉強ができるって訳ではないんですけど、達成感が好きで、がんばってました。小学生の時も計算問題で一番になりたかったし、漢字練習をたくさんしてくると先生からシールをもらえるからとか、読書が好きっていうより読書カードをいっぱいにしたくてとか、なにしろ負けず嫌いで、成し遂げたい気持ちが人よりも強かったんですね(笑)。

安藤 梢

女子サッカーの強豪校ではなく進学校に進んだ理由は。

サッカーだけではなく勉強でも上を目指していきたいという気持ちが強かったからだと思います。

安藤 梢

高1の時から日本代表として活躍している安藤選手ですが、高校時代嬉しかった思い出というと。

やっぱり日本代表に選ばれた事です。サッカーを始めた頃から憧れてはいましたけど、高1で選ばれるとは思っていなかったので選ばれたときは信じられなくて。でも遠征になると1ヶ月くらい学校に通えなくなるので、教科書を持っていったり、帰って来ると、先生に一対一で勉強を教えてもらったりしてました。だから高校時代はすべてが青春で。特に女子サッカー部のみんなとは朝練、昼錬、そして日が暮れるまで毎日練習して、ご飯も一緒に食べて、テスト前も一緒に勉強して、だから今でも特別な仲間、友達です。

安藤 梢

高1の時から澤選手と一緒にプレーしていたんですね。

澤選手はあこがれの存在だったので、しゃべりかけられない感じで(笑)。私は、ただただ緊張していました。

安藤 梢

部活でつらかった思い出はありますか。

サッカーが大好きなので、楽しい事ばかりでしたね。ただ高3最後の関東大会の時、私は日本代表に選ばれていたので、どちらかを選ばなくてはならなくて、3年間ともにした仲間と試合に出られないのはつらかったです。でも、仲間から代表で活躍してって言われたのは嬉しかったです。

安藤 梢

サッカー漬けの日々だったと思いますが、オフは(笑)。

もっと違った、女子高生らしい青春も楽しめたら良かったかもしれないですけど(笑)、いつもサッカー部のみんなと一緒にいた思い出しか無いですね。

安藤 梢

その頃、将来の夢ってなんだったんですか。

将来も日本代表で活躍したいというのが一番の夢でした。高校生の時に日本代表として対戦した海外のすばらしい選手たちといつか一緒にプレーしてみたいと思っていたんですけど、当時はまだ、プロサッカー選手として生活する事は出来なかったので、まずは大学に進学する事を考えてました。

安藤 梢

ワールドカップで世界一★

安藤選手は現在、。ドイツ女子ブンデスリーガ・1.FFCフランクフルトのプロサッカー選手として活動されていますが、本格的にプロサッカー選手を目指したのはいつ頃ですか。

女子サッカーの場合、プロといってもそこまで環境が整っていたわけではなかったので、将来プロサッカー選手になりたい! とかって意識したことは無かったです。それより日本代表になりたいとか、世界で通用する選手になりたい気持ちでした。ただ、所属していたチームが浦和レッズレディースになって、自然とプロ選手になれたので、その時は嬉しかったです。

安藤 梢

高1で日本代表に選ばれてから今まで活動している中で、どんな苦難があり、どう乗り越えてきましたか。

高1で日本代表に選ばれてから、ずっと選ばれ続けるものだと思っていたので、大学生の時、初めて代表に選ばれなかった時は挫折しました。それまでは若かったので自信満々で(笑)、楽しい事ばかりだったんですけど、それからは苦しくて、でも周りの仲間や友達が励ましてくれて、自分もサッカーが大好きだから、もっともっと成長したくて、色々な人に協力してもらいながら、目標設定から、生活習慣、トレーニング全てを変えました。

安藤 梢

2011年ワールドカップで優勝してから、世間のなでしこジャパンに対しての評価がガラッと変わったと思うんですが。

自分自身は何も変わらないんですけど、周りの人たちが女子サッカーを知ってくれるようになって嬉しいです。それまでは「女の子がサッカーやるの?」とか驚かれたりしてたので(笑)。
でも、選手としては好きでずっと続けてきているだけなので、これからももっと上手になりたいと思っているだけです。

安藤 梢

2011年のワールドカップの目標は優勝だったんですか。

もちろん出るからには優勝したいという気持ちは全員が持っていましたけど、2008年の北京オリンピックの時にベスト4でメダルを獲得できなかったので、メダル獲得が最大限の目標でした。

安藤 梢

ワールドカップで優勝した時ってどんな感じなんですか。

言葉では表せないですね(笑)。

安藤 梢

あまりにも大きい目標が達成した後って、次に何を目標にしたらいいかとか、心にぽっかり穴が開いたりしないですか。

優勝した瞬間は信じられないというか、最高な気持ちというか、やり続けていると本当に夢ってかなうんだなっていう体験ができたというか…。でも、すぐロンドンオリンピックがあったり、ブンデスリーグがあったり、チームとしては優勝しましたけど、個人としての目標はたくさんあったので、切り替えました。

安藤 梢

ワールドカップで優勝してから、なでしこジャパンは変わりましたか。というのも、高校の部活も常勝チームの雰囲気と、あと一歩で勝ちきれないチームとで、何かちょっとした意識の差が勝敗を左右するイメージがあるんですが。

全然違いますね。目には見えないものですけど、チームに自信とかプライドが生まれましたね。優勝する前は、アメリカやドイツは各上のイメージでしたけど、今は負けられないという気持ちの方が強いです。それと対戦相手からも、日本を脅威と思って戦ってくれているというリスペクトを感じます。

安藤 梢

世界一になる前と、なった後ではどちらの方が戦いやすいですか。高校でも日本一の部活は全国でただ1校なわけですけど、優勝校とそうでないチームとでは戦い方というか、部員の意識、プレッシャーがどう変わってくるのかなって思うのですが。

世界一になってからの方が戦いやすいですね。それもやっぱり、世界一の自信とかプライドとかだと思います。

安藤 梢

安藤 梢選手から中高生へ

サッカーを辞めたいと思ったことはありますか。

・・・無いですね(笑)。 私はサッカーが大好きだし、なんといっても楽しいので、サッカーをやっていてうまくいかない時とか結果が出ない時は、むしろ成長できる時だって考えるようにしています。ま、若い時は、なかなかそう考えられなくてもがいていましたけどね(笑)。

安藤 梢

上手になる為には、厳しい練習がつきものですが、厳しい練習とうまくつきあうコツはありますか。

厳しいと思わない事だとおもいます(笑)。目標があれば、そんな事もワクワク楽しめると思うので。

安藤 梢

練習がきつい時などで、ネガティブな方にいく人にアドバイスなどありますか。

気持ちの持ち方というか、やっぱり好きなことを楽しんだ方が良いし、私はドイツに行って学んだんですけど、何でもポジティブに考えるようになりました。

安藤 梢

ちなみに試合前は緊張しますか。

昔は緊張してましたけど、今はしないですね。しっかり試合に向けて準備が出来ていると、緊張よりむしろ楽しみになるので、自分に緊張感を与えることの方が多いです。

安藤 梢

今後の目標とか将来の夢ってありますか。

サッカー選手としてやっている以上、見に来てくれる人にとってワクワクするような、魅力的なプレーができるような選手に成長していきたいと思っています。

安藤 梢

最後に部活に励む中高生にメッセージをお願いいたします。

中高生時代の部活動は練習量も多いし、とてもキツイと思うんですけど、そこで出会った仲間や先生、過ごした時間は、人生の中でかけがえのないものだと思うので、乗り越えて、全力で取り組みつつ、楽しんで下さい。私はその経験が自信となってプロで活動できています。中高時代ほどキツク無いなって(笑)。

安藤 梢

ありがとうございました。

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