YELL 部活応援プロジェクト [エール]

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2007年5月~2018年3月、日本を代表するトップアスリートのインタビューはこちら!

畠山 愛理

新体操 : 新体操フェアリージャパンPOLA

今回のアスリートインタビューは、ロンドンオリンピック 新体操フェアリージャパン、畠山愛理選手です。6才で新体操を始め、中学3年生の時にフェアリージャパンオーディションに合格、そして新体操日本ナショナル選抜団体チームに。そんな畠山選手に、自身の中高生時代のお話や、全国の部活動で活動する中高生に向けて、お話をうかがってきました!!

中3でフェアリージャパンに!

畠山選手が新体操を始めたきっかけは。

お母さん同士の間で子供たちに何か習い事をさせようという事になり、いくつかのスポーツを体験してみた中で、私が踊るという事にとても楽しそうにしていたので、友だちと一緒に小1の時に始めたのがきっかけです。バレエやバレーボールも体験したみたいなんですけど、まったく興味をしめさなかったみたいです(笑)。

畠山愛理

いろいろな習い事を経験したのですね。ちなみに、新体操以外に、興味をもったものはありましたか。

歌が大好きで習っていたので、新体操にも音楽が活かされているんですけど、歌も続けていたかったなって思います。

畠山愛理

ところで新体操のどんなところが好きですか。

踊ることが大好きなのと、新体操やフィギュアスケートは、他のスポーツと少し違って、表現力で評価されるので、お客様にどう、この楽しさや魅力を感じて頂けるかが好きですね。

畠山愛理

畠山選手は中3から、フェアリージャパン、新体操団体日本代表の一員として活動されていますが、一番の思い出というと。

やっぱりロンドンオリンピックですね。ただ一番の思い出は、本番よりも緊張したオリンピック予選の世界選手権です。世界上位3チームのロシアとベラルーシ、ブルガリア以外の4位以下のチームは実力差がほとんど無くて、ちょっとした事で順位が入れ替わるんです。だからもうバックバクで(笑)。

畠山愛理

楽しかった思い出というと何ですか。

世界選手権でオリンピック出場が決まった時も嬉しかったですけど、楽しかったのは、オリンピックの本番の舞台で踊った事です。フェアリージャパンは普段練習しているメンバー全員が試合に出られるわけではないのですが、本番は試合に出ていないメンバーも含めて全員が気持ちを一つに踊っていました。私は小6の時からオリンピックに出たいと思っていたんですけど、そんな事もあり、想像以上に輝いていた舞台でした。だからもう一度出場して今度はメダルを獲りたいと思っています。

畠山愛理

逆に、ツラかった思い出はありますか。

中3でフェアリージャパンのオーディションに合格してチームに合流した3日後にロシア遠征で、当時はスマホも無くて親とも連絡が取れず、周りは知らない人ばかりだったので、最初はチームに馴染めず、しんどくてずっと泣いていました。

畠山愛理

でも今はキャプテンとしてチームを引っ張りつつロシアに。

はい。今ではすっかりロシアは第2のふる里です(笑)!

畠山愛理

ほとんどを新体操に捧げた高校生活だったと思うのですが、新体操の活動以外ではどんな女子高生でしたか。

新体操以外は、ごはんと寝るだけ(笑)! たまの休みは友だちとカラオケやショッピングと普通の女子高生でした。

畠山愛理

やはり高校時代の夢と言えば、オリンピックですか。

はい。それ以外は考えた事なかったですね。

畠山愛理

ワックワク! ドッキドキ! ガックガク!

小6の時にオリンピックを目指したきっかけは何ですか。

小学生の全日本の大会に、私は小2から出場していたのですが、なかなか決勝に進出できなくて、小6の最後の大会で初めて決勝で6位入賞したんです。その時に、じゃ次は世界だ! って。1位じゃないのに、ポジティブですよね(笑)。

畠山愛理

フェアリージャパンに合格するまでも様々な困難があったと思いますが、それらをどう乗り越えてきましたか。

中2の時に腰をケガしてしまって、全中大会に出場できなかった事をきっかけに、後輩たちにも試合で成績を越されて、大好きだった新体操の練習に通う電車の中で具合が悪くなるくらい大嫌いになってしまったんです。だから中3の時の全日本ジュニアの大会でも出場権が獲れなくて。でも、推薦という異例の扱いで出場させて頂ける事になったのですけど、周りの目や声も気になるし、だから全日本ジュニアには出場しないって決めたんです。当時はまだ気持ちが弱かったんですね。でもそんな時に、中学校の先生から新体操を辞めるなら、最後にその大会に出て自分の為だけに踊ってみたら! って言われたのがきっかけで、出場したら意外にも良い成績で、ああ考え方次第で楽しめるんだなって思えて。そんな気持ちになれたすぐ後に、フェアリージャパンのオーディションがあって、小学生の時からの夢がかなうかもしれないと思って。でも受からなかったら新体操はここで区切りをつけようかなって決めて、全力でそのオーディションを受けてみたら合格したんです!

畠山愛理

すごい大逆転みたいなお話ですね。

はい。だから中学の卒業式は出られなかったんです。

畠山愛理

ところでロンドンオリンピックはいかがでしたか。

飛行機に乗る前まではワックワクだったんですけど、ロンドンの空港に着いてからはドッキドキになりました(笑)。そして滞在中の部屋から会場に行く時は、もうガックガクで、他のメンバーの荷物を持っていってしまいそうになったりして、でも会場についてみたら、ホッとして、逆に楽しくなってきました。だから世界選手権よりもオリンピックの方が緊張しなかったですし、今までやってきた成果は発揮できたと思います。

畠山愛理

オリンピックに出場することが小学生の時からの夢だったので、緊張しないで楽しむ事ができたんですね。

はい! 完璧な演技が出来たというわけではなかったんですけど、オリンピックを目指して積み重ねてきた成果は出せたと思っています。

畠山愛理

ロンドンオリンピックなど、大きな試合に臨むうえで大切にしている事ってありますか。

大会が近くなるとどうしても練習が厳しくなっていくので、新体操のような団体競技では、一人でも暗い子がいると、その暗い子の方に他のメンバーが引っ張られてしまうので、どんなに練習がキツくても、常に明るく笑顔を大切にしていかなくてはいけないなって意識で練習をしています。

畠山愛理

畠山さんは常に笑顔ですよね(笑)。

はい。無意識に良く笑っています! たまに泣くときもありますけどね(笑)。

畠山愛理

畠山愛理選手から中高生へアドバイス

ここからは中高生へのアドバイスを頂きたいのですが、上手になる為には、厳しい練習がつきものですが、厳しい練習と上手につきあうコツはありますか。

やっぱり、夢、目標を持つことだと思います。それがあれば、どんなにつらくてもその練習が達成する為に必要な事だと思えるし、あとは相談に乗ってくれる友達や親の存在ですね。

畠山愛理

畠山選手は試合前の緊張とかは、どう対策していますか。

バックバクになる方ではないですけど、良い緊張感を持っている感じです。あまりにも緊張感が無いと、何でもないところでミスをしてしまうので、適度の緊張感は大切です。

畠山愛理

畠山選手の今後の夢、目標はオリンピックでメダルを獲ることだそうですが。それ以外にも何かありますか。

2020年、東京オリンピックも決まって、2016年のオリンピックでは、私達が、それに向かっての良い流れを作っていかなくてはならないと思っています。

畠山愛理

最後に部活に励む中高生にメッセージをお願いいたします。

中高生の時って反抗期だと思うんですけど、どの競技でも中高生の頃が一番大切だと思うので、自分と向き合ってほしいです。私は一度、夢をあきらめましたけど、それでも最終的に夢をあきらめなかったからオリンピックという夢の舞台に立てたと思うので、どんなにつらくても、簡単に夢を捨てないでかなえて欲しいです!!

畠山愛理

ちなみに、好きな歌って何ですか。

少女時代! 特に、Oh! ですね。好きすぎて踊れます(笑)。

畠山愛理

ありがとうございました。

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